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東光寺の日々

東光寺の暮らしのなかから創作される、詩歌や散文。

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望遠鏡

子どもの頃から
想像していることだが
生まれたばかりの赤ん坊は
母親の乳房しか見えず
日にちが経つにつれて
顔が見え
やがて数メートルさきの
背後の壁や天井も見え
父親や祖父母の顔も見えるようになり
他人の顔も見えるようになる

生まれてから
長ずるにしたがい
遠近の距離が伸び
十メートル
百メートル
千メートル
水平線や地平線まで
見えるように
目が発達してくるのではないか

自意識をもって
ものを考え
直感もはたらくようになると
視力に洞察が加わって
他人のこころのなかも
手に取るように
見えるようになってくる

視力は数字だけで
計量するものなんかではないだろう

見る
感じる
把握する
哲学もするような目

望遠鏡なんかでは見えない物
それが見えるようになったとき
ひとは人間になる

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