東光寺の日々

東光寺の暮らしのなかから創作される、詩歌や散文。

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月に書く

十五夜と満月には区別があると
新幹線のなかで昨夜の満月を眺めながら
ネットで知った

姫路を通過する頃に
地平ちかくに浮かんだ月を
iPhoneでややズームに撮影して
フェイスブックに送った

美濃平野を走る頃
暗くなった山の向こうに
姿を現した月はいっそう明るく
iPhoneを向けてみたが
車内の明かりが窓ガラスに反映して月は写せない

すぐレンズを向けたがる悪趣味をやめて
じっと満月を眺めていると
いつしか惹きこまれて
月輪観をしている自分に気づいた

阿字観ともいうが
密教の瞑想だ

ぼくはこどもの頃から
よく大空に字を書いて遊んだが
新幹線の車内から
満月をキャンバスに阿字を書いた

月は妖しいのか
やさしいのか
満月にはなにかが起こるという説もあるが
阿字を書いた私の満月は
今朝になっても
まだ胸に輝いている




fullmoon.jpg
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| | 09:51 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

少年の日のように空の月をつかんでは離して戯れる情景はとても詩的です。

| kitsunenobotan | 2013/09/20 20:28 | URL |















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