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東光寺の日々

東光寺の暮らしのなかから創作される、詩歌や散文。

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六月

  六月

ある日
きらめくお日さまの下で
緑の葉がきらきらひかる公園で
ぼくらはであった
きみはベンチで
本を読みながら涙を流し
通りかかったぼくが
きみの前に影を落とした
ぼくを見上げた涙の目が微笑み
横に座らない
とその目がいった
ぼくは座らないで空を見上げた
雲が流れている
なにを話していいのかわからないが
ふたりとも流れる雲を目で追った
そのときこころが触れ合ったのか

きみはぼくを
ぼくはきみを
こころにとどめて
なにもいわないまま別れていった

いつかまた会えるだろうか
ときどき公園のベンチに
いるかも知れないと
なんどか行ってみた

ベンチにはいつもだれもいない
微笑みもそこにはない
見上げる空には
雲が流れている

もしも
もういちど出会えたら
どこかへ
一緒に行こう

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