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東光寺の日々

東光寺の暮らしのなかから創作される、詩歌や散文。

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見えるもの

真っ白の大輪の牡丹が開いて
雨に打たれている
紅葉が折り重なって通路に枝を伸ばし
雨粒を蓄えて頭を垂れているので
蝙蝠傘をすぼめて
くぐり抜けて歩かねばならない

火鉢池には
メダカが一匹だけ生き残っていると思っていたが
今朝は三尾が水面に姿を見せていたので
よかったなとなんだか安心する

石段を下りると
そこは東光寺町という路地の道で
軽四がやっと通れる細い道が
旧家に挟まれながら伸びている

道路より一段高いところが
借りている東光寺の駐車場で
舗装されていない地面には
数日前まで雑草が青々と繁殖していたが
除草剤が散布されたのか
今朝は
組織が壊滅したように
黄ばんだ草がへしゃげて死んでいる
僕を定期的に暗澹とさせる
枯れ葉剤を撒かれた駐車場のながめ

地主はどうして枯れ葉剤なんかを撒くのだろうか
ぼくはその地主のうちへ
駐車料金を支払う為に下りてきたのだが
草がやっと青々と伸びたかと思うと
すかさず除草剤を散布する人の
意識レベルを忖度しながら歩くことになる

雨に流されて下の寺川へと流れ出し
環境を汚染し
下流の田んぼに流れ込み
そこでもまた農薬が使われ
また下流にながれ
海へ流れ

そんなことを思いながら
傘をさしたまま
枯れた無残地面の写真を撮って
今日いちにちがはじまった



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