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東光寺の日々

東光寺の暮らしのなかから創作される、詩歌や散文。

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木蓮

東京の水道橋のホテルで
後楽園球場のドームを眺めながら
これを書いている

桜の花が終わったころから
クロガシや楠の落葉の季節がはじまる
東光寺の石段も庭も
隙間なく落ち葉が覆ってしまう

石段から見上げる緑のドームが
葉を落としたあとには
暗い色から
新緑色に変わっていく

掃いても掃いても追っつかないのだが
日に一度は竹箒で掃除をする

東光寺で暮らすまでは
落ち葉は秋のものだと思っていて
春にも
落葉の季節があるなどとは思ってもいなかった

これは落葉にはちがいないが
新緑への衣替えである

裏山のクヌギやコナラのように
葉を落として裸木になるのではない

郵便屋さんがやってくる山道にも
クロガシが両側に茂っていて
落ち葉が山積し
通せんぼうするかのように
新しい枝が伸びてきて顔を叩いたりするので
剪定鋏をもってあるき
道に伸びてきた枝を払う

ここで暮らすまでは
大阪の殺伐とした家並みに過ごしていたので
こうした自然の営為を
ほとんど知らずに過ごしてきたのである

赤い木蓮が花ひらき
数日前にこの写真を撮ったが
あすの午後に帰ったら
花は地面に花弁を残して
落ち葉とともに地面にあることだろう





  木蓮
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