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東光寺の日々

東光寺の暮らしのなかから創作される、詩歌や散文。

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ハガキ男

 
一銭五厘が兵隊の代名詞だった頃に僕は生まれた
グラマン戦闘機から機関銃で狙われ
小学校の塀と校舎の壁に銃痕が穿たれた
ボンバー二九(B29)は
僕の街を一夜で焼き払い
広島と長崎に落とされた決定打で
空飛ぶ飛行機に向かっての
竹槍抵抗を諦めて無条件降伏した
一銭五厘の生き残った男たちが復員し闇市を彷徨した
骨になった一銭五厘は密林にいまも眠るが
黄ばんでいくハガキより早く
ハガキ男は戦跡で風化して土になっていく
政治家になった戦争好きの男と女がいまも密議して
ハガキ男をまた作ろうと企んでいるこの時代に
キーボードで笑顔の絵文字を並べたりしている


※参照 一銭五厘[編集] ウィキペディア
従軍記や花森安治の著書などに見る「一銭五厘」の表現は、当時のハガキの郵便料金が一銭五厘であった[注釈 1]ことから、兵隊は一銭五厘で赤紙を送れば補充がきく、兵隊の命には一銭五厘の価値しかないという比喩である。ただし、実際には上述のとおり赤紙は役場の職員が直接持って来るのが原則だった。



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