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東光寺の日々

東光寺の暮らしのなかから創作される、詩歌や散文。

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抱かれた山羊



産まれたばかりの山羊がいて
少女が
山羊を抱いている

宇宙に馴染んだ
沈思黙考するような
山羊の風貌に
大樹のような落ち着きがあって
人間には
この委ね切った気配はあるまいと
思って
ぼくは山羊を眺める

星は
見えない虚空を行き

月は
経巡って日々姿を変え

地は天変地異に揺れ
風雨に晒されながら
翻弄される人間を運んでいる

山羊は
悟り切った人間も及ばない
静かな目で
明日を瞳に写して
抱かれている


IMG_5338.jpg



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| | 21:17 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

作者は少女の抱く山羊に何をみているのだろうか。誰しも産まれたばかりの無垢な存在に愛しさや憧れの気持ちを抱くけれども、人間が長く生きちらしてきたことの罪は贖罪されることも、消し去られることも決してないのだと思います。

| j.iwahori | 2018/03/25 09:47 | URL |















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