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東光寺の日々

東光寺の暮らしのなかから創作される、詩歌や散文。

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短歌誌 未来 掲載


半眼の大日如来見上げつつ護摩壇に座し紅蓮に染まる
護摩を焚く寂びたる気配本尊の大日如来炎に揺れて
何処へと向かう積もりかこの国の闇燃やすべく憤怒の祈祷
東光寺杜は茂りて膨張し天蓋の緑庫裡を飲み込む
熊蝉の鳴き盛る日々鵯に餌をやったりパンを解して
手水場の縁に登って水を飲む猫に狸に鵯の群れ
熊蝉の初鳴き聴きし七月に今年も演じる一人芝居を
我が母を焼き殺したり空襲の惨禍を書きし芝居の中で
架空とは言えじ苦闘の人生のまま果て行きし母の生涯
バーンアウト一家九人の重荷をば背負いし母の如何に重きか


今もなお見えざる過去の出来事を繰り返し見るより鮮明に
ふかみどりなる季節来て屋根覆いBSテレビちらとも見えず
安倍総理まともに論議する気なく野党の怒声笑顔で制止す
國焼かれ明日も空襲あるやもと町を離れて野宿もしたり
天皇の耐えがたきを耐え降伏をするとのラジオ安堵来し日
是よりは更に生きんと思わざり元気ですねを皮肉に貰う
羅音する肺の動きを感じつつ素知らぬ振りで演壇に立つ
ああそれで納得しつつ大臣の見え見えの嘘哀しき國よ
ベテランの和歌作るひと新米の短歌詠むひと苦渋の顔で
菅さんのしてやったりとけなしたり裸の男よ丸見えなのに

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