東光寺の日々

東光寺の暮らしのなかから創作される、詩歌や散文。

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哀しき夕景

ひとが夕暮れを眺めて
佇立するとき
流れさった
木の葉を追うように
思いが渦巻き
片鱗のような過ぎ来し方が
両の肩に
陰を落としている

子供のころに
電柱の支柱にもたれて
母の呼ぶ声を無視しながら
ぼくは夢想した

ぼくのいるこの場所は
きっと巨人のおなかの中で
巨人のおなかの中には
太陽が輝き
大地も海もあって
人や動物が棲んでいる

この僕のおなかの中にも
太陽も月も大地も海もあって
ここには
僕と同じ名前の子供が
母に呼ばれていることだろう

そんな夢想に耽りながら
夕方がやって来て
夜の帳が下りることが無性に悲しく
ぼくは
もたれている電柱に
太陽の暖かさが残っているのを
抱きしめて涙した

いっぱしの読書家になって
ぼくのおなかのなかの宇宙は消えてしまったが
世界は
ぼくの思念のなかで
宇宙大に広がって
宗教だの
哲学だのと
過ぎ去る刻にとっては無縁のことを
いまも考え続けている

IMG_5337.jpg
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