東光寺の日々

東光寺の暮らしのなかから創作される、詩歌や散文。

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ドームの杜

樹木が群がると
密林となるが
東光寺の庫裡の庭のクロガシは
互いに競って背高になり
木々は光をもとめて
天に向かって伸びるので
庭に立つと
巨大な緑のドームに
すっぽりと包まれる

離れた
川向こうの道路からは
蔦がのびて
クロガシの天頂に冠となって
藤の花が咲いてるのが見えるが
すぐ下から見上げても
ドームが黒々と見えるばかり
藤棚の鑑賞にはならない

ドームの地面には
マニスの墓碑が落葉に覆われ
おがたまの花が咲くと
ドームのなかは
香りで満たされ
マニスは穴から出てきて
ぼくの足にからだを擦りつける

この一瞬は無限の刻
無限の刻はこの一瞬
などと思いながら
黒い杜のドームと会話する





kurigarden.jpg








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| 東光寺山博物誌 | 19:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















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