東光寺の日々

東光寺の暮らしのなかから創作される、詩歌や散文。

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燃える国

きょう巨大な日没を見た
二上山のはざまに
ゆっくりと下がっていく入り日
軽四輪のフロントグラスの
真っ正面に
太陽が矢をつがえ
西に向かって走る僕の目を狙って
飛んでくる
光の矢束
僕は
太陽を真正面から見詰めるのは
得意技だ
睨み返した日輪は
光輪をゆっくりと右に回している
二上山のトンネルに近づくと
日輪は姿を没した
二車線の南阪奈トンネルに入る
連休なので
普段よりは車が多い
マニュアル車の軽四だが
僕の運動神経に敏感にレスポンスして
エンジンも軽快だ
日本最古の
竹ノ内街道を潜って抜ける
トンネルを抜ける直前
半円形の出口が
思わず息を詰める深さで
朱に彩られていた
トンネルを抜けると
真正面に大日輪が
阿字観の極まった如来のごとく
羽曳野丘陵に浮かんでいる
太陽は
凝視する僕の目に
光柔らかく
微笑しながら
空間をいびつに揺らし
沈んでいった



二上山の夕陽をyoutubeからお借りしました。


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