東光寺の日々

東光寺の暮らしのなかから創作される、詩歌や散文。

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俄雨

東光寺山と向かい合う
三輪山に
金色の光背が現れ
台所の窓ガラスが茜になり
部屋に
オーロラのような光が満ち
空間が
不意に
ひろがって見えた
紅葉の向こうの空が
黄金色に染まったら
大粒の雨が沛然と落ちてきた
虹だ
と少女が
嬌声をあげて
庭にとびだした
三輪山の麓から
談山神社の鳥居のあたりへ
丸い太鼓橋の虹がかかって
虹の内側はすっかり黄金色だ
鳥見山が
覗き絵のように黄色く
ぼーっと目の前に浮かんでいる
雨が小降りになって
虹が二筋に増え
足元まで
黄金色がひろがってきた
天地は
束の間の
魔術のように
あたりを染めて
ぼくらのこころを
じわっと暖かくしてくれる
さっきまではにかんでいた少女が
笑顔を見せ
白い歯が光った
裏庭に回ってみると
太陽は
五色の雲を流しながら
落ちて行く
虹は
根元だけ残して
鳥見山の影は
いつもの色どりを
取り戻していた

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