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東光寺の日々

東光寺の暮らしのなかから創作される、詩歌や散文。

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黒猫

焼けた障子に
茜が差し
床の間が
ほの明るい
まだ覚め切れない視野に
見馴れた物の影が
朝の光に
輪郭を結ぶ
そこに
マニスが
足音もなく
いつの間に来たのだろう
去っていったあの日の
痩せ加減の
重さのない姿で
ぼくを見上げてる
溶け合った目が
長夜の帳を
破る


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制作 西岡良和
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シークレットフラワー

何かを知らぬことは
致命的なことなんかではない


ほら あのはなが
バラなのか
芍薬なのか
などということは
どうでもいいことだ


ぼくは
見つけたもの
出合ったものには
自分で名付ける
好きか
嫌いかの思いの
前置詞をつけて


この花は
ぼくが子供の頃から
ここにずっと
咲いていて
見るたびに
ぼくの心を揺さぶる女に思える
名付けて
信心深い罪人の赤いドレス




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シークレットラブ

海には
魂を誘う
光の幼児が潜んでいて
そんなことは
しなくてもいいんだよ
と人間に叫んでいる


銀波は
太陽に向って
眩しいとも言わず
光と風に
身を任せ


小魚は
やがて自分が
大魚に育つとも知らず
きらり
幼児の声を
反響している



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