東光寺の日々

東光寺の暮らしのなかから創作される、詩歌や散文。

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不幸について

その陰は
わたしにしか見えない
鏡にもうつらない
ぼんやり感じる悪魔か
やさしい隣人とでも言おうか

その陰に包まれるとき
わたしの脆い細胞の迷路は
にがい水にみたされ
おのずから
生滅をくりかえす

しあわせが
隣人のように
やって来たとしても
黄金の羽を眩しくはばたかせ
たちまち消え去るだろう

その陰が
私と重なりあうとき
わたしはわたしを
はっきり感じる
昨日から今日へと
そう確かに生きていると

あってなきもの
なくてあるもの
それが
じぶんというもの
陰と溶け合って
苦楽の海に泳いでいる

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宇宙

宇宙はひとつ 
地球もひとつ 
地球上の
国家はたくさん
国家のもつ多様な世界
多様な宗教
それらの国に生きる
多数の人々は
ひとりひとりの世界をもち
ひとりひとりの世界は
宇宙よりもひろく
過去未来に通じているが
それを知らず
いまをただ生きてあるかのごとくだ
戦争の20世紀には
かくてはならじと理想をもった思想もあったが
すべて挫折し
見殺しの時代21世紀
索漠たる世界に
人々は呻吟している
地は震え
風は吹きすさび
杜の木々は
こともなげに揺れている


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